第8作 空とぶ絵本とガラスの靴
公開日:1996年7月13日
上映時間:60分
同時上映:ばいきんまんと3ばいパンチ
あらすじ:本のおとぎ世界でシンデレラの靴を探す話。
アンパンマンの中の本の世界という奥行きのある物語展開。
※以下ネタバレ注意!
目次
一冊の本を見つけるメロンパンナ
ミミ先生に連れられてメロンパンナたちは図書館へ行く。
しかし、皆は外へ遊びに行くのが良いと言ってメロンパンナ以外は全員外へ行ってしまう。
そんな中、一人メロンパンナは図書館へ…
そこでメロンパンナは「シンデレラの靴」という一冊の本を見つける。
梯子を使って本を取ろうとするメロンパンナだけど
飛んで取れば良いのでは・・・!?いやでも可愛いから良し。
きっとスタッフは大量の本と共に落ちるメロンを描きたかったに違いない…
そんな深読みは置いといて、今回はこの本がお話のカギのようです。
内容はシンデレラの後日談
バタコさんの読み聞かせを聞くアンパンマンたち。
しかし本の内容が白紙になっており途中で終わってしまっていた。
メロン「おとぎの国へ行けたらなあ…私がガラスの靴を見つけてあげるのに」
ホント良い子やメロン…ホッコリしますなε-(´∀`*)
物思いにふけるメロンパンナの前に突然本が光り、喋るフクロウのホッピーが現れる。
本のおとぎの世界から来たというトンデモ発言に、普通に信じるアンパンマンたち。
そこまで疑う心がないと、まあバイキンマンの下手な変装に毎回騙されるのも頷ける…(;´・ω・)
それはさておき、こういった物語の中で物語が展開することを入れ子構造と言うのですが、その二つの物語間を行き来するという奥行きのある映画でなかなか面白いですな(∩´∀`)∩
カボチャ頭のカボちゃん現る
ホッピーから魔人のガラゴンのせいでおとぎの世界が荒れ果ててしまったことを聞いたアンパンマンは、
おとぎの国に行き、様子を見てくることになりました。(ジャムたちは後で来るそう)
ガラスの靴を偶然見つけたアンパンマンの前に現れたのは、カボチャ頭のカボちゃん。
本当は姫だと語るカボちゃんは一瞬の悲しみをこらえ笑いながら「今はカボチャのカボちゃんだけどね」と明るく振る舞う。
動きも俊敏だしおしとやかなイメージなシンデレラ姫っぽくないけど、お茶目で可愛い感じのお姫様。
いきなりカボチャ頭にされて悲しいはずなのに強い子だなあ・・・
ガラスの靴を両方ともバイキンマンたちに奪われ、王子の剣を見つけるも王子の姿がないことに心を痛めるカボちゃん。
ここで初めてカボちゃんがシンデレラと聞いたメロンパンナが悲しさに涙を…
抱き寄せるアンパンマン。カレメロも良いけどアンメロもなかなか良き兄妹感…(*’ワ’)
元シンデレラ城に現れたガラゴン
アンパンマン&しょくパンマン&カレーパンマンVSガラゴン
ここで三人のパン戦士のテーマ「ぼくらはヒーロー」が流れる。激熱展開。
昨今に見られる、しょくカレーがすぐ戦闘不能にされるようなパターンではなく、時には助け協力しながらの戦いを繰り広げるパン戦士たち。
しかし3人ともガラゴンの術によって氷漬けにされてしまう。
戦闘要員がメロンのみに・・・フラグが立ったあああああああ!!キタ━(゚∀゚)━!
メロン「助けて!ロールパンナおねえちゃん――!」
まさかのロールパンナ登場
どうやって来た!?どこから声聞いたの!?
メロンがどこにいようと(例え絵本の中でも)呼ばれれば必ず駆けつけるロールさすがというかなんというか・・・
メロンに関してのみ聴力もズバ抜けているようです。
ガラゴンの足をリボンでグルグル縛り上げて足止めしたのうらやま・・・やはり賢い女戦士。
しかしロールパンナでも敵わず氷漬けに・・・そして入れ替わるようにアンパン復活!
邪魔するバイキンマンと戦うアンパンマン。
ガラゴンにより窮地に立たされたメロンパンナを助けるためバイキンに即アンパンチを食らわし撃退。強い。
アンパン「今助けてあげるからね」←めっさ良い声
なかなかのアンメロン映画でもあるな今回!
カボちゃんが靴を履くと全て元通りに。そして現実へ…
怒涛のハッピーエンドとなり、アンパンマンたちも現実に戻ります。
メロン「もう皆と会えないのかな・・・」
そこでジャムおじさんがニコニコ笑みを浮かべ語りかける。
ジャム「そんなことはないよ。絵本を開けばまたいつだって会えるよ」
何気ない気遣いの言葉だったんだろうけど、深い・・・!
私たちも本を開けばいつだって登場人物と話ができる。
一緒に冒険ができる。
悲しんだり笑ったりできる。
読書はそういう別の世界との会話だと私は思うのです。
ジャムおじさんの言葉を聞いてそんな風に感じたしろたでした。
まとめ
最後、バイキンマンの「おとぎの国なんてもう嫌だーーー」と叫んだカットの後、アンパンマンの絵本が閉じられ締めくくられています。
視聴者の私たちからしてみれば、アンパンマンというおとぎの国の一つなんだということを表していて、
いつでもアンパンマンの仲間たちに会えるんだよ、ということを暗に示しているんじゃないかな、と思ったり。
なかなか素敵な終わり方だな、と感じました( ^ω^ )
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