第1作 キラキラ星の涙
公開日:1989年3月11日
上映時間:75分
同時上映:おねがい!サミアどん、ロボタン
あらすじ:アンパンマンたちが協力して宝石を探し出す話。
ポイント
アンパンマンたちはもちろん、サブキャラ一人一人に役割を持たせていて無駄なところがない。
以下、ネタバレ注意!
目次
ナンダ姫とマルデ・ヘンダー
今回のゲストキャラは、キラキラ星のナンダ・ナンダ姫とマルデ・ヘンダー。
キラキラ星の宝石(キラキラの涙)がどろんこ魔王によって奪われ、星が荒れ果ててしまった。
宝石を取り返さないと星は滅んでしまう…
アンパンマンたちはナンダ姫やマルデと共に宝石を探す旅に出ることになります。
今とはちょっと違う(?)初期のパン戦士たち
かすかな星の声を聴いたナンダ姫はアンパンマンたちと一緒に氷の国へ。
しょくぱん「こんな日は、トーストになりたい気分です」
あまりの寒さにそんなジョークを飛ばすしょくぱん。
てか寒い時ってトーストされたいのか…あんま深い意味はないだろうけどちょっと色々考えてしまった(笑)
吹雪の中出会ったユキダルマンから、氷の宮殿に宝石があるかもという情報を聞いたアンパンマンたち。
宝石を探すものの氷の女王に見つかります。
氷の女王が来てからのアンパンマンの言動が所々可愛い。
雪狼の冷たさに「あ~…さぶい」と言って縮こまる。
氷柱にアンパンチで砕けず「いいいい……だめだ、アンパンチもきかない」
なんだか初期のアンパンってけっこう可愛い感じというかなんというか…
メロンパンナが登場してからお兄さんぽい感じを確立していったような気がします。
しかし、しょくぱんを氷漬けにされた時のアンパンはやはりイケパンでした!
そして後から来ても大活躍のカレーパンマン。
氷にはアツアツカレーが効果抜群。近年の映画だと最初に敵にやられて変身パターンがお約束なんでね…
初期のカレーは最初から最後までやんちゃでかっこつけな印象です。
後、声優さん若いから当たり前なんですけど声にハリがあって「ああああかっこいいじゃんか!」って思わず言いたくなる江戸っ子口調で良い…
ブルブルの大冒険でも声はもちろん十分かっこよかったんですけど、この初期の頃のカレーの声、なかなか癖になります。さすがチビッ子の初恋泥棒((
雪狼には火の玉こぞうも参戦し、その後の虹の谷でも活躍します。
氷で凍えた人々のためにラーメンをごちそうするラーメン天使も。
サブキャラが違和感なく登場していて、宝石についての情報をもたらすのもアンパンマンワールドならではだなあと感じます。
仲間たちは砂漠へ
行く先々で宝石を横取りしようとするバイキンマン。
アンしょくカレーを罠にかけ、一斉に身動きが取れない状態にまでしてしまいます。
この頃は頭が冴えてたんだなあとしみじみ…今だと「こうなりゃヤケだ!」で突っ込みやられるパターンが多い気が(笑)
そんな中、ジャムおじさんたちが崖から落ちて大ピンチ。
バタコさんの助けて―――に反応したのは、なんと、おむすびまんでした。
バタコさんの呼び声反応するとは…メロンで反応するロールパンナと同じ匂いを感じる((
助けた後、すごく赤面してたよおむすびまん…そういえばこの頃バタコさんと両想いだという設定があったような。
今もその設定が生きてるか謎ですが…まあおそらく子供向けなんでないでしょうね…(-_-;)
そういう大人な部分もあるのが初期アンパン作品の見どころでもありますね!
トラウマ級の敵キャラ
その名も、どろんこ魔王
名前だけ聞くと可愛らしい感じなんですけど、正直トラウマレベルで怖い敵だと思います。
自分が幼少の頃は超鈍感でボケーっと「強そうな敵だなあ」とか呑気に見てましたが、今見るとよく子供向けでこんな末恐ろしいキャラ出したな…と慄きます。
まあでもラストはあっけないですけども((
意外だったのが、アンパン交換なしで対峙しているところ。
大抵弱ったアンパンの顔交換の後、勇気100倍で敵が倒されるというパターンがお決まりなので、珍しい流れでした。
そして全体的にサブキャラの力を借りながら物語が進んでいくところ。
アンパンマンたちに頼りきりじゃなく、登場するキャラに一人一人の役割があるところが良いんですよね。これぞアンパンマンワールドだ!っという雰囲気で。
近年の映画に多いゲストキャラの心理成長より、皆で協力して宝石を探し星を救うという部分が強調されています。
初期のアンパンマン独特の良さがにじみでていてゆったりと楽しむことができました(*´▽`*)